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小児矯正には、さまざまな方法がありますが、取外し可能で負担が少ないとされるのがマウスピース矯正です。マウスピースは、常時装着する必要がなく、就寝中や朝晩など、所定のタイミングで使用します。子どもの負担が少ない矯正方法とされますが、使い方を間違えたら失敗してしまう可能性も…。ここでは、マウスピース矯正の種類や、成功させるためのコツをご紹介します。
歯科矯正と聞いて、ワイヤーを思い浮かべる方も少なくないでしょう。ポピュラーな矯正装置で、治療に対応している歯科医院も多くあります。一方、マウスピースもポピュラーな矯正装置ですが、ワイヤーとは少し異なった特徴を持ちます。
まず挙げられる違いが取り外せるかどうかです。ワイヤーは、いったん装着したら矯正が完了するまで装着しなくてはいけません。途中で取り外すことはできないため、注意が必要になります。
マウスピースは、ずっと装着しておく必要はありません。歯科医の判断によりますが、毎日決められた時間装着するのみでよいのが特徴です。ワイヤーとは違い、いつでも好きなタイミングで取り外すことができます。
ただし、治療が完了するまでは毎日装着する必要があります。子どもによっては嫌がったり、勝手に取り外したりする場合もあるため、根気が求められる治療といえます。
目立ちやすさもワイヤーとマウスピースの違いの一つです。表側矯正は、ワイヤーを歯の表面に装着するため、笑った時に目立ってしまいます。しかし、マウスピースは装置を透明や、目立ちづらい色にしている場合もあり、付けていても表側矯正ほど目立ちません。いつでも取り外せるため、外出する時など、場合によっては外してしまえばOKです。
なお、ワイヤーも裏側(舌側)矯正という手段があります。裏側矯正を選べば、マウスピースと同様に見た目を気にする必要がなくなります。
ワマウスピースは取り外しが可能で、目立たないのが特徴ですが、歯並びの状態によっては治療できないことも。最終的な判断は歯科医が行いますが、もしマウスピースでは矯正できない・難しいと判断した場合、途中からワイヤー矯正など他の方法に移行したり、勧められたりする可能性があります。
子どものマウスピース矯正に使用する装置は、大きく分けて2種類。ここでは、マウスピース矯正の種類をご紹介します。
T4K(ティーフォーケイ)は、6歳から10歳頃の子どもが対象になっているマウスピース型矯正装置です。さまざまな咬合に対応できるのが特徴で、歯並びの矯正だけでなく、口呼吸の改善や正しい顎の発育も期待できます。
使用するタイミングは、毎日の就寝中と日中の1時間。装着時間が短く、子どもにかかる負担も少なくて済むのがメリットです。小さい子どもでも、無理なく取り組むことができます。
一方、使い始めの頃は若干の痛みを感じる場合もあるようです。子どもによっては違和感を感じる可能性もあるので、しっかり慣れさせることも必要になるでしょう。
参照元:秋庭歯科矯正歯科クリニック(https://fureainooka.com/kids/trainer/)
ムーシールドは、受け口(反対咬合)の子どもに適用されるマウスピース型矯正装置です。3歳頃から使用が可能な装置で、使用時間は就寝中のみで済むのがメリット。日中は装着する必要がないため、子供の負担も減らすことができます。就寝前に装着すればよいことから、習慣化もさせやすいでしょう。
しかし、ムーシールドを使用して受け口が改善されても、成長過程で再び受け口になってしまう可能性はあります。形状も少し独特なので、子供によっては違和感があるかもしれません。
また、歯並び次第では適用できないケースも。もしムーシールドを希望する方は、歯科医に適用可能か聞いてみましょう。
マウスピースはいつでも自由に脱着できるため、子供が勝手に外さないように注意が必要です。ただ、口の中に違和感を感じてしまい、装着を嫌がることがあるかもしれません。もしマウスピース矯正が無理だった場合、ワイヤーなど他の矯正治療へ移るケースもありますが、できれば成功させたいところでしょう。
では、マウスピース矯正を成功させるためには、何が必要なのでしょうか。
マウスピース矯正を成功させる大切なポイントは、子どもが正しくマウスピースを付けられるかどうかです。マウスピースは付け方を間違えてしまうと、残念ながら効果が得られません。マウスピースが破れてしまうおそれもあります。そのため、正しく付けられるかどうかが成否を分けますので、子どもに正しい装着方法を身に付けさせることが必要になります。
子どもがマウスピースを付けると、つらそうな顔をするかもしれませんが、ちゃんと付けられたら褒めてあげるなど、しっかりサポートすることが大切です。少しでも不安が出てきた時は、歯科医に相談してみるのもよいでしょう。
マウスピースの正しい装着方法を身に付けた後は、装着時間のことを考えなくてはいけません。マウスピースの種類によって変わりますが、就寝中だけでなく、日中も装着する時間を確保することが求められます。
付け忘れを防止するためにも、子どもと相談して装着するタイミングを決めておき、習慣化させるのがよいでしょう。日によってはタイミングがずれるかもしれませんが、毎日決められた時間は装着させることが重要です。
マウスピースは、毎日継続して使い続ける必要があります。日によって装着時間にムラがあるのも好ましくはないため、もし時間の確保が難しい場合、他の矯正方法も検討したほうがよいでしょう。
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