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矯正治療中に行うゴムかけは、全ての人が対象ではないため知らない人も多いでしょう。このページでは、ゴムかけの重要性や使用期間、種類別の特徴などをまとめているため、矯正治療を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
矯正治療におけるゴムかけとは、矯正装置に取り付けられているフックやボタンにゴムをかけることを指します。矯正治療中ずっと行うのではなく一部の期間のみ実施するのが特徴です。また、全ての症例に適用されるわけではないため、これを行わない人もいるでしょう。
対象となる矯正治療には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のインビザラインも含まれます。ゴムかけは医師ではなく患者自身が行うので、患者自身の協力が欠かせない治療法です。本人のやる気が重要となるため、治療に協力的ではなかったり管理が苦手な場合は、歯並びを改善する効果がなかなか現れない可能性があります。
なお、矯正装置の小さなフックにゴムをかける作業は最初こそ難しいかもしれませんが、徐々にスムーズな装着ができるようになるため、子どもにも適用可能です。
ゴムかけは、ゴムの力を利用して多くの歯をなるべく早く動かすのを目的としています。毎日決められた時間を守ってゴムを装着すれば、上下のあごの骨が大きくズレているような症例でも、美しい歯並びや正しいかみ合わせを実現可能です。
その反面、ゴムかけの期間を守らなかったり装着を怠った場合は、治療期間が延長される可能性があるでしょう。それだけでなく、仕上がりにも影響する危険性もあるため、せっかく矯正治療を行うのであれば指示にしたがって装着するのが賢明です。
主に出っ歯と呼ばれる上顎前突の矯正で使用。前歯の後方移動や下あご側の臼歯を前方移動するために、上の犬歯と下の臼歯付近にゴムをかけます。
受け口と呼ばれる「反対咬合」や下顎前突の改善に用いられます。下の犬歯と上あご側の第一臼歯付近にゴムをかけるのが一般的です。
かみ合わせが左右にズレる「交叉咬合」の治療に効果的です。上下顎を対象に交差するようにゴムをかけます。
開咬によるかみ合わせの悪さを改善するために使用します。その名の通り、矯正装置のフックに対し垂直方法にゴムをかけるのがポイントです。
ゴムかけの期間は、上下の歯が正しくかみ合わせられるまで続きます。具体的な期間はかみ合わせの状態や顎骨のズレ具合によって異なりますが、短い場合は1ヶ月程度、長い場合は1年以上かかるでしょう。また、装着時間を守らなかったり無意識のクセが原因で葉が動きにくい場合は、ゴムかけの期間が長くなる可能性が高いです。
ゴムをかけたままでも食事はできます。そのため、軽食などで取り外しが面倒な場合は、そのまま食事をとっても問題ありません。ただし、慣れるまでは食べにくさや痛みを感じる場合があるでしょう。
なお、食事とともにゴムを飲み込んでしまっても、人体に害はありません。消化はされないものの、時間が経てば体外へ排出されます。
ゴムかけはゴムの伸縮性を利用した矯正治療のサポートのため、装着して間もないころは痛みを感じる人もいるかもしれません。これは、ゴムの力で歯が圧迫・移動するのが原因です。
万が一痛みが強い場合は、噛む力をコントロールしたり柔らかいものを食べるなどの対策を行いましょう。痛いからといってゴムを外すと、治療の効果が落ちるためなるべく装着を続けてください。
なお、ゴムの痛みは装着から1~2週間程度で軽減するでしょう。
エラスティックの使用方法は比較的簡単ですが、正しく使用することが重要です。以下に、エラスティックの基本的な使用方法について詳しく説明します。
まず、歯科医からの指示をよく確認しましょう。エラスティックをどの歯にかけるのか、どのくらいの時間装着するのかなど、具体的な指示を守ることが重要です。これにより、治療の効果を引き出すことができます。
エラスティックを取り付ける際には、まず清潔な手で行うようにしましょう。バンドを親指と人差し指でつまみ、歯科医から指示された位置にかけます。具体的には、上の歯と下の歯の間にバンドを引っ掛けることが多いです。バンドがしっかりと固定されていることを確認しましょう。
通常、エラスティックは1日18時間装着することが推奨されます。食事や歯磨きの際に一時的に外すことができますが、その後すぐに装着し直すことが重要です。歯科医の指示に従い、装着時間を守ることで効果的な治療が可能になります。
エラスティックは消耗品です。使用するうちに伸びたり劣化したりするため、定期的に新しいバンドに交換する必要があります。歯科医から指定された頻度でバンドを交換し、常に適切な力がかかるようにしましょう。
エラスティックを使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、バンドを口の中に入れる前に、手をしっかりと洗いましょう。また、バンドが外れた場合や破損した場合は、すぐに新しいバンドを取り付けることが重要です。バンドの装着を怠ると、治療の効果が得られにくくなるため、自己管理が大切です。
エラスティックには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。ここでは、その両方について詳しく説明します。
エラスティックのメリットは多岐にわたります。まず、取り外しができるため、食事や歯磨きの際に装置を外すことができ、口腔内を清潔に保ちやすくなります。シリコン素材で作られているため、装着時の痛みや違和感が少なく、子どもにとって負担が少ないのも大きな利点です。また、経済的な面でも比較的安価であるため、治療のコストを抑えることができます。
ただし、口呼吸や舌癖の改善には他の治療法や訓練も必要な場合が多いため、総合的な治療計画が重要です。子どもが自宅で簡単に使用できるため、通院回数が少なくて済むこともメリットの一つです。
一方で、エラスティックにはいくつかのデメリットもあります。まず、取り外しが可能であるため、装着を怠ると効果が得られにくいこと。子どもが自主的に装着する習慣をつける必要があります。また、ワイヤー矯正に比べて治療期間が長くなる場合があることもデメリットです。
さらに、エラスティックはすべての歯科医院で対応しているわけではありません。治療を受ける際には、専門的な知識と経験を持つ歯科医を選ぶことが重要です。また、バンドが外れやすいことがあり、頻繁に交換が必要になる場合もあります。これらの点を考慮して、適切な使用方法を守ることが大切です。
矯正装置のフックやボタン部分にゴムを渡すゴムかけは、矯正装置による治療効果を高めるのに役立ちます。矯正装置だけでは治療が難しい症例を対象に、一時的に行われる治療方法です。
ゴムかけにはさまざまな種類がありますが、垂直ゴム以外はそのまま食事をとれます。また、1日中装着している必要がないうえ患者自身で自由に取り外せるため、人目を気にせず食事や外出を楽しめるでしょう。
ただし、装着時間を守らないと十分な治療効果を得られないので、管理には注意が必要です。
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