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小児矯正では歯を抜く必要がある?

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矯正治療をすれば、歯を抜くことになるケースもあるという話を耳にした人も多いでしょう。とくに大人の矯正治療の場合は、抜歯するケースも少なからずあります。しかし、小児の段階で矯正治療を受けることで、歯を抜かなくてもよくなることがあります。

このページでは小児矯正と抜歯の関係性、歯を抜くことのメリット・デメリットなどを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

歯を抜かなくても矯正治療は可能

小児の矯正治療であれば、状態によっても異なりますが一般的に歯を抜くことなく矯正ができる可能性は高いです。

矯正治療で歯を抜く理由は歯を並ぶためのスペースを確保するため。大人の場合はアゴ自体が完成しており、スペースがなければ歯を抜いて作るしかありません。しかし子どもの場合、アゴはまだまだ成長途中。成長をコントロールしながらスペースを確保しつつ矯正治療を進めることができます。そのため、歯を抜くことなく歯並びを整えられるのです。

つまり適切な時期に適切な矯正治療をおこなうことができれば、抜歯をする必要もありません。もちろん口腔の状況にもよるので、歯を抜く必要があるか、について必ず医師に確認しましょう。

矯正治療で歯を抜く理由

成長が進むにつれて、アゴの骨も完成し大きさが変わらなくなります。そのため歯を綺麗に整列させるためのスペースがなければ、歯を抜くなどしてスペースを確保するしかありません。

一般的には前から4番目・5番目の目立ちにくい歯を抜き、歯を並べる・ひっこめるなどの治療を行います。この方法を「抜歯矯正」と呼び、スペースを十分に確保できるのです。ただ中には抜歯するほどのスペースは必要なく、ほんの少しだけで十分なケースもあります。その場合は抜歯ではなく、歯を削るといった方法を行うケースもあります。

一般的には前歯を少し削り、痛み・見た目などをほとんど影響することなく、一回り小さくできます。ただ削ると言っても一つの歯につき0.5㎜以下で行う必要があり、ほとんどの場合は0.2~0.3㎜未満に留めた方が良いでしょう。数か所の歯を削ることで、数㎜ほどのスペースが確保可能です。もちろん抜歯ほどのスペースは確保できないので、状況に合わせて抜歯か削るかの判断をしなければなりません。

矯正治療で歯を抜くメリット

矯正治療で歯を抜くことで「口元の出っ張りが改善しやすい」「治療期間が短縮できる可能性がある」などのメリットがあります。

口元の出っ張りが改善しやすい

歯を抜くことによって大きなスペースを確保でき、しっかりと前歯を後ろに下げやすくなります。そのため口元の出っ張りなどの横ラインが気になっている方にとっては、歯を抜いた方がイメージ通りの口元になりやすいでしょう。

治療期間が短縮できる可能性がある

スペースをつくる方法として歯を抜く以外にも複数の方法がありますが、歯を抜いたうえでの治療が早いとされています。抜歯以外だと満足なスペースが確保できない、非常に時間を要するといったマイナスがあります。そのため短期間で矯正治療を終えたいと考えるのであれば、抜歯という選択肢も検討の余地があります。

歯を削る必要がない

歯を抜く以外にスペースをあけるためには、歯を削るといった方法があります。わずかに削るだけなので、基本的に痛みが出ることはないでしょう。

矯正治療で歯を抜くデメリット

矯正治療で歯を抜くデメリットとしては、健康な歯を失ってしまうという点が挙げられます。ほとんどの方が抜歯を経験したことがなく、歯を抜くことへの不安感・恐怖心が強く、大きなストレスを感じてしまいます。

費用が高くなる

矯正治療による抜歯は保険適応になりません。自由診療になるので、費用面を事前に確認することが大切です。

痛み・腫れの症状が出る

歯を抜いている間、麻酔が効いているため痛みは感じません。しかし、抜歯後は痛み・腫れの症状が出るケースが多くみられます。ただし、個人差はあるものの、痛み止めなどで抑えられるケースがほとんどです。

まとめ

歯を抜いたうえで治療をおこなうことで十分なスペースが確保できるといったメリットがあり、より早く綺麗に歯を整えやすくなります。しかし、小児の場合はアゴが成長途中のため抜かずに治療できるケースも多くあります。抜歯による不安感・恐怖心も大きいため、まずは医師と相談しながら歯を抜くかどうかを検討してください。

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